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コーラスの発声&ソロの発声 [声楽]

ちょっと前の記事で、豊かな響きで歌うMさんについて触れました。

Mさんは年配の方から「声が大きすぎる。」と言われることに関して、反論したいようです。(同年輩の方々は、思っていても直接言わないようです。)

前の記事でも書いたように、Mさんは技術のない方々をカバーしているという自負があります。

実際、実力の差がかなりあるというのが事実であって、仕方のない面もあるような気もします。

私が引っ越す前に親しくしていた方々がやっていたコーラスグループがあるのですが、一人だけ突出して上手な方がいらっしゃいました。その方は音大声楽科出身で、他は全くの素人がほとんど。(アルトに結構上手な方がいました。)彼女達は幼稚園や児童館などでの活動を主にしていましたが、「ヘンゼルとグレーテル」のようなオペラを10名ほどでしていました。(もちろん部分的に。)その上手な方がグレーテルから魔女役までこなしていましたが、他の合唱部分も彼女の声が突出していて、ほかの人の声ははっきり言って聴こえませんでした。

こういう状態の合唱団はかなりあるかと思われます。

私が東京にいた時の知り合いで、純正率コーラスをしている方がいらっしゃいました。

これも私は経験せずにきていますが、都会であればこのような合唱団も多く、又意識が高い人も多いでしょうけれど、地方ではまったくありません。

以前も記事に書きましたが、コーラスを経験して、もっと上手になりたいという欲が出てくるパターンの人は多いです。

私もその一人ですが、上手になるために声楽レッスンに通うことになります。

声楽レッスンではたいていの場合、独唱のためのレッスンが行われます。

それも19世紀のオペラに向いた声(大ホールで響く声)を作るためのレッスンが多いのです。

初歩ではイタリア古典歌曲を誰もが経験しますが、バロック唱法で歌うわけではありません。

声楽科で学ぶ音大生も皆がプロとしてソロ活動が出来るわけではなく、合唱団(プロまたはアマ)に入る人も多いのではないでしょうか?

当然、趣味で声楽を学ぶ人も、せいぜい年に一回の発表会に出るくらいで、後はコーラスをしている、という人がほとんどです。

声楽を学んだ人がコーラスをする場合、よほど意識していないと、ソロ向けの発声法になってしまいます。

今回Mさんの件で、私は発声法などについて調べているところですが、声楽を学んだ人はコーラスで敬遠されていることが多いようですね。

いろいろ調べましたが、大抵のコーラスでは「ノン・ヴィブラート」で歌うのが基本。

では「ヴィブラート」とは・・・?

全くヴィブラートなしに歌うことは不可能です。

自然なヴィブラートはどうしてもかかるものですし、それが歌に潤いを与えるのも事実です。

しかしコーラスで嫌われる「縮緬ヴィブラート」(「トレモロ」という表現もありますが・・・)・・・これは問題外ですが、「おばさんコーラス」では多くの人がこれをやっていますね。

自分にも覚えがあるのですが、豊かな響きで歌おうと思うと、声が揺れ、揺れていると「歌った」という満足感が得られるのです。

逆に、「ノン・ヴィブラート」を追求すると、歌ったというよりも楽器になって鳴らしている、という感覚になり、一人でやっていると充実感はあまりありません。

しかし、きちんとハモるにはこれが大切なのですね。

一人ひとりが揺れていたら、全体の音が濁ってしまいます。

当間修一さんがご自分のサイトで詳しく述べていらっしゃいます。

「独唱用の声」と「コーラス用の声」は両立しないという意見もありますが、上手に使い分けることは可能とどこかにもありました。(頭声発声を極めることで。)

又以前から思っていましたが「裏声」と「地声」に関しても定義が微妙に違うようなので、これからそれらのことについても考察を深めたいと思っています。

誰でも自分が受けた教育の中でしか物が言えないと思いますが、この場で交流が出来たら幸いです。

コーラスの方でもソロの方でも、プロの方でもアマチュアの方でも、ご意見をいただけるとうれしいです。

私自身は「フスラー唱法」のヴォイス・トレーニングの先生に長くついていました。

「フスラー唱法」というのは「ベル・カント唱法」と矛盾するところはないのでしょうか?

そこのところがよくわかりません。(矛盾しないと書いてある本もあったので。)

複数の先生についたので、「ベル・カント唱法」も多少は入っているはずですが、純然たる「ベル・カント」とはいえないと思います。

やはり「ベル・カント」と言ったら、明るく開放的なイタリアらしい響きですよね。

私のはどちらかというとドイツリート向けです。

それと、昔風の発声と今風の発声があるらしく、何となくはわかるのですが、表現に困ります。

コーラスでヴィブラートをかけまくるおばさんたちもかなりその昔風発声法に影響されているようなのです。

年配の方の声帯の訓練はどれくらい可能か、とか思うことは多いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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トスカ

ベルカントとは(釈迦に説法)
・頭から突き抜けるような美しい発声
・低音から高音まで均質な発声
・どんなに高度な音列でも苦も無く歌える名人芸
この三つがそろって由緒正しいベルカントだそうです。
イタリアといっても、ベリズモオペラの絶叫とは反対側にありますね。
ところで、真のベルカント奏者はヴィブラートなしで長い声を出せると思いますよ。大抵の楽器ではヴィブラートさせる方が難しいし、不可能な楽器もあるのに、難儀ですね。
by トスカ (2006-08-31 23:39) 

のの

純正率…もしや、あの方でしょうか?(笑)
先々週、午後から聖歌隊の練習をしようとしていたそうなのですが、
皆さんの反対にあって中止したようです。
8月はお昼の用意もありませんし、早く帰りたかったみたい。

関係ないけど最近、旧O小学校の前にセブンが出来たので
用事のある方はそこでお弁当を買ってこられることもあります。
おかげでスヌーピーの食器プレゼント用シールが稼げました(笑)
by のの (2006-09-01 00:04) 

Cecilia

トスカさん、コメントありがとうございます!
ヴェリズモオペラもベル・カントで歌うのが基本でしょうね。
真のベル・カント奏者はヴィブラートなしで長い声を出せる・・・そのとおりだと思います。
ただ合唱では経験差というものもあり、鍛えられた上でのノン・ヴィブラートを出せる人もいれば、全く経験がないためにノン・ヴィブラートになる人(子供のような若い声)もいます。
困るのは、自分では立派な声を出せているつもりの「経験豊富な方々」です。ヴィブラートをコントロールできれば良いのですが。
by Cecilia (2006-09-01 09:28) 

Cecilia

ののさん、nice&コメントありがとうございます!
そう、あの方です。(笑)
きっと熱心に練習されているのでは・・・と想像します。
それとあのK君のお父様(元指揮者)の80周年記念誌のコメント、気になっているのですが・・・。(単なる深読みではないと思っています。)
芸術家はこだわりがあるので、なかなか難しいですね。
・・・という私も以前行っていた教会で、ボス的存在のオバサマと練習中に衝突しました。ちょっと大人気なかったですが、他の教会員も彼女がいろいろ仕切りたがるのに物をいいたかったようですし・・・。どこの世界も大変です。

こちらにはセブンがないので、ののさんやサンラブさんのおいしそうな話題をうらやましく思うばかりです。
たまに見つけると思わず入ってしまいます。
by Cecilia (2006-09-01 09:37) 

トスカ

>ヴェリズモオペラもベル・カントで歌うのが基本でしょうね。
ベル・カントのネッダはちょっと想像できません^^;
by トスカ (2006-09-01 20:24) 

Cecilia

トスカさん、コメントありがとうございました。
どの本を読んでも「ベル・カント唱法」のことしかないし、声楽の基本はベル・カントということになっていて、その「道化師」を歌うパヴァロッティやマリオ・デル・モナコなんかも見事なベル・カントですよね。
でも気になったので検索したところ、「ヴェリズモ唱法」というものがあったということに気がつきました。私が無知なだけかもしれませんが、多くの声楽家、声楽教師、音大生も知っているかどうか・・・。ベル・カントに比べ歴史が浅いようですね。ご指摘ありがとうございます。
by Cecilia (2006-09-02 07:47) 

Papalin

コメントも含めて、じっくり読ませて戴きました。読み応えがありました。(笑)

ヴィブラートについては、私も器楽演奏、歌(合唱)ともにやはりブログで喋っています。私の結論は、「音楽表現として適切なところで用いる技術」です。縮緬ヴィブラートは『音楽的』ではありません。ベルカントにしても、ノンヴィブラート唱法にしても、その曲を歌うのに、正しくは聴くのに最も心地よいものであるべきで、19世紀のオペラはやはりベルカントが合っていると思いますし、純正律の合唱曲(特にアカペラ宗教曲)はノンヴィブラートが美しいと思います。

たびたび登場されるご年配の方についてですが、その方がいわゆる西洋の歌曲を聴かれたときの歌手はヴィブラートかけまくり(ひょっとしたら縮緬)だったのではないでしょうかね。その耳にした歌い方が、その方のゴールであるのではないでしょうか。

もう一つ。所属していた合唱団で指導めいたことを始めましたときに、それまで愛唱歌や合唱組曲が中心だった合唱団で宗教曲を取り上げました。ブルックナーのモテットでした。私は「この曲は和声の美しさを歌いたい。ノンヴィブラートで歌いましょう。」と言いました。ところが、年配の(30代もいましたが)、いわゆる”上手い”団員からブーイングが起こりました。「私は歌わない」と。よくよく聴いてみましたら『もうノンヴィブラートでは歌えないんだ。』と仰いました。

多様化の時代、色んな技術を身につけて、対象となる曲に相応しい唱法や奏法ができるに越したことはないのですが、そうもいかな現実がありますね。僕もその一人です。(笑)
 
by Papalin (2007-05-02 10:05) 

Cecilia

Papalinさん、nice&コメントありがとうございます!
ウェブリブログのほうの記事を拝見してヴィブラートに関する記述を読みました。
19世紀のベルカントオペラもけして「縮緬ヴィブラート」で歌うべきではないですよね。
NAXOS MUSIC LIBRARYで貴重な過去の演奏も聴けるのですが(マスカーニが指揮を振っている「カヴァレリア・ルスティカーナ」とか・・・。)、昔「すごい」と言われていた演奏がイマイチだと思うことがよくあります。
もちろんカリスマ性とか音楽性はまた別なのですが、現代は発声法も進化していて素晴らしい演奏が多いと思います。
最近いろいろ聴いていて古楽でないジャンルでもヴィブラートを極力抑えて歌っているのが主流のような気がしています。

私の合唱団には本当にいろいろな人がいらっしゃって・・・
記事で書いているMさんはソプラノの中心的な方なのですが、本当に素晴らしくお上手なのですが声が揺れるのと他の方の声が聴こえなくなるのが難点です。(隣で歌っている人は自分の声がわからなくなる。)
先生もそのことを直接的・間接的に指摘なさいます。
ソプラノは癖のある方が多く、他に昔はさぞかし声量があったのでは・・・という年配の方(Wさん)がいらっしゃって、「縮緬ヴィブラート」が凄いです。(隣にいると影響されてしまうので、避けたくなります。)
お年寄りで頑張っている方もいるのですが、その性格から皆に敬遠されている方がいたり・・・。
先生は若手なので、こういったしっかりものの方々に直接言えないことも多く(かなりはっきりおっしゃっていますが・・・)、やりにくいだろうなあ・・・と思います。
経験がある方より全く経験のない方の歌の方が合唱には合っているかな・・・なんて思ったりもします。

うちの合唱団はどちらかというと合唱組曲みたいなのが多いですね。
私は宗教曲とかマドリガルを歌いたいのですが、そういうのをやりたかったら自分が立ち上げないといけないのでは・・・という気になっています。

丁寧なコメントありがとうございます。
by Cecilia (2007-05-03 09:25) 

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