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Dank sei dir Herr・・・ヘンデル [声楽]

ここのところヘンデルの話題が続いていますが・・・
高校を卒業するまで、ヘンデルにはそれほど興味はありませんでした。
中学の時には吹奏楽で「アルチーナ」をやった記憶はあるのですが、どんな曲だったのかまで覚えていません。(本番で演奏する機会がなかったので、練習した程度でした。)

「メサイヤ」のハレルヤコーラスも内容的には素晴らしいのですが、メロディーとしてはそれほど好きではないです。家にはピアノ用の楽譜がありましたが(全音です。)、これは大変弾きにくかったです。本来オケとコーラスでするものをピアノソロで弾く、というのはやはり難しいと思いますね。

ヘンデルに心を揺さぶられたのは、なんと大学入試の時でした。

私は3校受験したのですが、その中の第3志望の大学はキリスト教主義だったのでチャペルがありました。大変歴史のある美しい建物でした。
お昼の休憩時間のこと、お弁当を食べようとしたら、チャペルでパイプオルガンのコンサートがある、という放送が流れてきたので、行ってみました。
私はずっと公立校でしたし、パイプオルガンのあるホールにも行ったことがなかったので、これが「初体験」でした。
その時流れていた曲がヘンデルだった、というのは後になって知ったのですが、有名な"Onbra mai fu(樹木の下で)"と"Dank sei dir Herr(主よ、汝に感謝す)"が最も心に残っています。
二曲とももともと声楽曲なのですが、長く伸ばした音に魅力を感じます。
本当はチャペルでお弁当を食べてもよいことになっていたのですが、食べませんでした。食べてはいけないような気もしたし、それ以上に「音楽」で心が満たされてしまって、食べるどころではなかったのです。(試験の後で食べました。)

その後私は第2志望の大学に入学しましたが、そこもキリスト教主義大学なので、毎日礼拝がありました(参加は自由)。大きな式典や礼拝では聖歌隊のカントル(音楽監督)を務めていらっしゃる教授がオルガンを弾きましたが、毎日の礼拝は学生のボランティアで当番制でした。ここのオルガンは当時は本物のパイプオルガンではなく、クロダトーンでした。それでしょっちゅう弾いたのがこの"Dank sei dir Herr"です。三声や四声になっているわけではなく、私にでも結構弾きやすかったし、感動が得られる曲だったから、というのが主な理由ですね。
今でも大好きな曲です。
           ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
Dank sei dir Herr
(主よ汝に感謝す)

Dank sei dir Herr,  おん身に感謝します、主よ、
Du hast dein Volk  おん身はおん身の民を
Mit dir geführt,おん身とともに、海をこえて
Israel hin durch das Meer.イスラエルに導かれました。
Wie eine Herde   家畜の群れのように
Zog es hindurch,  民は海を通りこえました、
Herr,deine Hand   主よ、おん身の手が
Schützte es,  民を護り、
In deine Güte  お情深いみ心によって
Gabst du ihm Heil.   民をお救いくださいました。

                                 Anonym(無名詩)
         ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
ヘンデルのアリア集は二冊持っているのですが、この曲が入っていないので楽譜が欲しいですね。

私が持っているこのCDにこの曲が入っています。(Lascia ch'io piangaも入っていますね。)
試聴できます!

Jessye Norman

Jessye Norman

  • アーティスト: American Anonymous, Cathy Berberian, Alban Berg, George Frideric Handel, Franz Joseph Haydn, Gustav Mahler, Maurice Ravel, Richard Strauss, American Traditional, Geoffrey Parsons
  • 出版社/メーカー: Philips
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

このCDはマーラーやベルクの歌曲もあり、なかなかおもしろいアルバムです。ライブ録音なので聴衆の熱狂が伝わってくる一枚です。ジェシー・ノーマンのドラマティックで吸引力のある歌声により、あたかも自分も紅海を渡る奇跡を体験したような深い感動に導かれます。(この歌はエジプトの捕囚の民だったイスラエル人たちがモーセに率いられて故郷に戻ったことを神に感謝する、という内容なのです。)本当に神々しいソプラノです。


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スザンナ

こんにちは、Ceciliaさん。
"Dank sei dir Herr" 息のながーい曲なので、雄大な感じがしますよね。私はこの曲 サラ・ブライトマンのCDで持っています。オーケストラバックで、マイクやミキシングをフルに使っているので、ノーマンさんのとは大分違った味付けですね。でもとっても好きな歌い方なので、たまに引っ張り出しては、うっとり 聴いています♪
by スザンナ (2006-04-19 15:22) 

Cecilia

スザンナさんnice&コメントありがとうございます!
サラ・ブライトマンのCDにもあるのですか。
私の声楽仲間の方がサラ・ブライトマンの大ファンで、よくCDを聴かせていただいています。素敵な歌声ですよね。
by Cecilia (2006-04-19 15:35) 

スザンナ

再びです~こんばんは。ラ・ルーナというアルバムの中で、"Solo con te" というイタリア語の曲として歌っています。サラさんて、曲によって変幻自在に歌い方を変えられるのですよね。私には絶対できないなぁ と感心しています♪
by スザンナ (2006-04-19 21:01) 

c-tail

Ceciliaさん、こんにちは。
私は、バロックは全般的に好きなのですが、その中でもバッハよりヘンデルの方が好きだったりします。
音楽理論的なことはよく分からないのですが、ヘンデルの方が明るい、聴きやすい曲のような印象があります。
ロンドンにはヘンデルハウス博物館があって、ヘンデルが居住していた家がそのまま博物館になっています(行って来ました)。残念ながら中で写真はとれませんでしたが、おみやげにCDを買ってきました。
毎週バロックコンサートをやっているらしく、チェンバロのリハーサルを見ることができました。
by c-tail (2006-04-19 21:21) 

Cecilia

スザンナさん、それは内容は全く違いそうですね。(恋愛の歌?)
サラ・ブライトマンがクリスティーヌ役の「オペラ座の怪人」のCDを聴きました。ぴったりの歌声ですよね。
さっき、姉から電話があり、今度レッスンで"Lascia ch'io pianga"をみてもらう、と言っていました。(私が昔ついた先生に習っています。)レッスン室に「カストラート」があったそうです。
by Cecilia (2006-04-19 23:18) 

Cecilia

c-tailさん、nice&コメントありがとうございます!
そうですよね。ヘンデルは明るく開放的な感じがします。
私はバッハが大好きなのですが、ヘンデルも大好きです。どちらか・・・と言われると困るかも。やはり声楽曲がよいです。NHKBSを見ることができるのでしたら是非週末の夜中のオペラ番組をご覧下さい。
バロックオペラを斬新な演出で上演するのがはやっているようですね。
ヘンデルの素敵なオペラもよく放送されます。
私もロンドンに行きたいです・・・。
by Cecilia (2006-04-19 23:24) 

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