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歌う時の心のあり方と発声法(コーラス) [声楽]

コーラスを始めて一年くらい経ったころから、私は自分の声に自信を持つようになりました。
それがあったからこそ、声楽を始めるようにもなったわけですが、当時の私の練習中の気持ちを思い出すとこうです。

一番良い声で歌いたい。
指導者の先生に認められたい。

そうなると、自然と「大きい声で」歌うようになりますし、「大きい声」で歌えるということがまるで実力であるかのような気持ちに陥っていたことは事実です。
実際、何度か「大きい声だね~!」と何人かのかたにほめられ(?)、得意になっていたようにも思います。

大学の聖歌隊以外に、教会の聖歌隊にも入っていたのですが、指導者の方がよく「美しいPを出せるようになるといいんだけどなあ。」と全員に対しておっしゃっていました。しかし、その方も声楽がご専門ではなかったので、美しいPを出すための具体的指導はできなかったのですが。

大きい声は楽に出せますが、美しいPほど難しいものはありません。
私は最近になってようやく見えてきたように思います。
発声に関してわからない人が美しいPを出すのは至難の技です。
出そうとすると、のどを絞めてしまい、緊張のあまり、美しい声を出すことが出来ません。

ソロでアリアなどを歌う場合、声楽の先生も譜面どおりのPで出すことにそれほどこだわらない先生が多いように思います。
それは、あまりうるさく言うと出せなくなるのがわかっているからだと思います。

美しいPはおおらかな心の状態の時にこそ出せるものである、と思います。

プロのコーラスでもなければ、メンバーはそれほど訓練を受けていない人がほとんどです。
美しいPで歌える団体は相当訓練を積んでいるはずです。

さて、以前も書きましたが、年配のご婦人で「縮緬ビブラート」をかける方が多いです。
私が所属するコーラスも例外ではありません。
なぜ、このようになってしまうのでしょう?

皆さん、年をとると声が出なくなる、とおっしゃいます。
私は声の質と加齢の関係について不勉強なのでわかりませんが、プロのオペラ歌手が年齢を重ねても立派な声で歌っていることは皆様ご存知でしょう。
コーラスで年配の方といってもせいぜい60代の方々です。
私もそれぐらいの年になったら、同じ問題に直面するのでしょうか?
正しい発声法で歌っていれば、60代ではまだまだ立派に歌える、と思います。

ビブラートをかけてしまうのは、声の貧弱さを補うためなのか、「立派な声」を出そうとして自然とそうなってしまうのかわかりませんが、この声の揺れがハーモニーの妨げになっていることは事実です。

そして、年配の方でなくても、コーラス団体に声楽を習っているメンバーがいる場合。
これも気をつけなくてはなりません。(自分も含め。)
私もそうですが、コーラスから声楽を始める人は自分に自信がある場合が多いです。
その声を更に磨き上げるために習うのです。
声楽レッスンでは歌曲やオペラアリアが中心なので、コーラスで歌う場合には控えた響きで歌わないといけないのですが、ともすると、自分の声に酔ったオペラチックな歌い方をしてしまいがちになります。(特にソプラノ・テノールが陥りやすいです。)そんな場合、他のパートの音は全く聴こえません。

私はコーラスで歌う時、昔は全く出来ていなかったこれらの点をかなり意識して歌っています。
他のパートの美しい響きを壊さないように良く聴くということを心がけます。
そして、声を「細く集め」、出来る限り揺らぎのない声で歌うように努力しました。
自分では思い通りに歌えているか疑問があったのですが、昨日の練習で、先生にかなりほめていただきました。少なくとも先生の意図していらっしゃる通りには歌えているようです。

先生もお若いので大変です。(私より3つ上)
大きく立派な声を出すことが大切と信じ激しいビブラートをかける方、本来メゾが向いているのにソプラノにこだわる方、実力あるがゆえに「皆を引っ張っていっている」という自負のある方、頑固な方・・・・ソプラノは本当に曲者ぞろいです。
こういうメンバーの機嫌を損ねずに指導をする、というのは本当にやりにくいことでしょう。

メンバーの間でも「○○さんのビブラートは困る。」とか「あの人の隣では歌いにくい。」というのはよく聞く話です。(本当にいい方が多いのですが、皆さんの本音はこれです。)いい方が多いゆえに、なかなか忠告もできないのですね。下手をすると機嫌を損ねてやめてしまう方もいらっしゃいますから。

やはり、曲(詩)の中に向かって行くことが大切なのでしょうね。
それがあってこそ、ふさわしい音で歌いたい、という気持ちが生まれるのでしょう。
当たり前のようで、皆がなかなか出来ないことです。

美しいPを出すためにもっと声を練り上げたいと感じています。





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コメント 4

るか

思い当たることばかりで、笑ってしまいました!
自分に自信のある人が声楽を習うんですね!(爆)

実は私は、ソロよりもコーラスが好きなのです。
実際、私は目立つ声ではなく、大勢に紛れる感じの声質だと思っていますし
コーラスでは常に「調和」を考えて歌ってきたので、ソロを始めて
「思い切り歌ってよい」ことに最初は違和感と戸惑いを感じました。
(しかし今はそれが快感です!笑)
そして、か細い(綺麗な。。。つもり)高音で歌ってしまい、
声楽の先生に「堂々と!」と直されることしばしば。
一人の声でホール中に響く歌を歌うという意識が、今までは、まるでありませんでした。
コーラスをやめてしばらく経ちますが、調和にキモチを走らせたあの頃を懐かしく思います。
不ぞろいなメンバーの、デコボコ加減をいかに揃えるか。
大変な作業だけれど、やりがいはありました。
・・・って「皆を引っ張っていっているという自負のある方」ですね(爆)
先生はさぞ大変だったことでしょう!ははは。
by るか (2006-04-10 17:29) 

Cecilia

るかさん、コメントありがとうございます!
私はかつてコーラスでも目立つことを考えてしまっていたと思います。
今は大勢の中で突出しないことが快感です。
やはりソロとは違いますが、よほどの人でない限り、歌う場を求めようと思ったら、コーラスとは無縁ではいられません。
より良いコーラスをつくりあげていくことは楽しいですよね。
今関わっているコーラスも良い方向に行っているように思えるので、がんばりたいと思います。(頑固なおばあちゃん達はもう機嫌よく歌ってもらえればいい、という感じです。)
by Cecilia (2006-04-11 00:06) 

Kazoo

私も、コーラスから声楽を始めた一人です。(笑)
自信…たしかにありましたね。
自信が無ければ、一人で歌おうなんて決して思わないでしょうし。

う~ん…いろいろと考えさせられますね。
by Kazoo (2006-04-11 09:04) 

Cecilia

Kazooさん、nice&コメントありがとうございます!
皆がこうとは言えませんが、自分も含め多いのでは?と思っています。
自信を持つことは悪いことではなく良いことでもありますが、自分の声のことばかり考えるのは気をつけたいです。
自信をある程度持たないと、それこそ声が萎縮しますよね。
それにオペラのコーラスは又少し事情が違うような気もしますね。
by Cecilia (2006-04-11 09:50) 

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